2022年2月25日(金)
昨日は映画『ドリームプラン』を観てきたことを書いているうちに、同じようなアフリカ系アメリカ人がスポーツでアメリカンドリームを実現させた『THE BLIND SIDE』に話しが飛んでしまいました。

トラさん達は『THE BLIND SIDE 』を当時住んでいたアメリカで観ました。家の近所にある2番館で観たので$1.75/人でした。毎週火曜日は$0.75/人だったと思います。信じられないような価格ですね。
アメリカ人は映画館やスタジアムで飲食物を思いっきり買って、飲み食いしながら観ます。シートの周囲はこぼれたポップコーンだらけです。飲食で収益を上げるビジネスモデルなのでしょう。
ちなみに1番(ロードショー)館の料金は$6/人だったと記憶しています。それでも日本に比べると安いです。当時は85~95円/$だったので無茶苦茶安いと感じました。
トラさん達が住んでいたGeorgia州マリエッタ市のWALTON HIGH SCHOOL校区内は白人の比率が極めて高い特殊な街でした。

トラさん達が観た2009年の秋頃、その街の2番館の観客の半分くらいがアフリカ系アメリカ人だったと思います。
日本語字幕なんかないので英語でストーリーを理解しようと集中していました。アメリカ人は映画を観ていてもリアクションが半端ないのですが、この時は白人が囃し立てるシーンとアフリカ系アメリカ人が囃し立てるシーンが全く異なっていました。
トラさんは学生時代にアメフトを経験したのでわかるのですが、Blind Side というのは右利きが多いQB(クォーターバック:司令塔) に対して死覚になる左サイドを指します。
パスを投げる時にオフェンスラインはQBを守るのですが、背後から襲われてQBが負傷退場するケースが多々あり、左サイドのオフェンス、特にレフトタックルというポジションには一番強い選手を持ってくるようになりました。

当然、プロのNFLでもQBに続く高給で待遇されます。THE BLIND SIDE のモデルになったマイケル・オア選手もレフトタックルとして活躍し、ミシシッピ大学卒業時にドラフト1巡目でボルティモアRAVENS というプロのチームに指名されます。5年間で15ミリオン$という契約金で入団。$1=100円計算だと15億円です。

そういえば、『ドリームプラン』ではビーナス・ウィリアムズ選手は14歳でプロになり15歳の時にはReebokと12ミリオン$で契約を結んだことが紹介されていました。1995年頃に12億円ですから凄い!ですね。
マイケル・オア選手は高校時代ホームレス同然で、敬虔なクリスチャンのサンドラ・ブロック扮するリー・アン・テューイが招き入れて家族同然に育て、家庭教師もつけて成績を上げてスポーツ推薦で大学へ進学するという物語です。原作はここで終わります。
映画化され、公開する2009年のドラフトで1巡目指名でボルティモアRAVENSに入団するシーンは最後に加えられていました。

一度はこの目で観たいと思っていたら、ボルティモアRAVENSがジョージア州に来てアトランタFALCONSと試合をするというカードが組まれました。

もちろんトラさんは観に行きました。しかし、マイケル・オア選手が巨大とは感じません。アメリカのプロNFL選手であれば同じくらいの体格の選手はゴロゴロいたし、マイケル・オア選手のパスプロテクションに勝っている選手もいたので衝撃でした。
マイケル・オアは現在35歳でプレーヤーからは既に引退しています。彼にとっては映画化されたことはメリットよりもデメリットの方が大きかったと語っています。
