モントリオールへ移動しました

2023年9月22日(金)

お昼頃、トラさん達はCOURTYARD BY MARRIOTT をチェックアウトし、モーくん達の家に行きました。

今日はダートマスカレッジの新学長の就任セレモニーがあり、キャンパスで無料ランチがふるまわれるとのことでした。

行ってみると学生も大学職員だか近隣住民だかわからないようなシニアの人達もいて、誰でもウェルカムっぽかったです。

青空のもとランチに並んでいます
ボランティアスタッフも大活躍
アメリカ国旗は必須です
芝生の上でピクニック気分
FIVE GUYS の反省からトッピングは豊富に
DJもいてプロ?の演奏も

学生達も多種多様です。学生の皆さんは日本だと東大レベルの人ばかりでしょうが、とてもそんな頭がいいような人達ばかりには見えません。

新学長の挨拶は午後3時からですが、トラさん達は午後2時には退散しました。

大学公式サイトの就任式の様子

新学長は第19代目で初めての女性学長だそうです。1769年設立以来254年の歴史で19人目ですから、一人が平均14年は務めていることになります。

今回の女性学長も47歳での就任ですから60歳以上になっても続ける可能性大です。

ダートマスカレッジや大学院出身ではなく、カリフォルニア大学サンディエゴ校出身でミシガン州立大学で認知科学のPh.D.(博士号)を取得しています。苫米地博士も認知科学者だったような気がします。

Sian Leah Beilock 新学長

ちなみにダートマス大学より歴史が浅い1776年建国のアメリカ大統領は既に第46代まで誕生しています。

トラさん達は一旦家に戻り、荷物を積み込んでモントリオールへ出発します。

本当はモーくんの彼女が乗っている車で行く予定でしたが、ビザの更新が間に合わずトラさん達が借りたレンタカーで行くことになりました。

 向こうの緑のバスがダートマス通学バス

レンタカーを借りる際、ボストンからニューハンプシャーのハノーバーあたりまでの片道2時間ちょっとを往復するだけの予定でしたからドライバーはトラさんだけしか登録していません。

となると必然的にモントリオールまで3時間ちょっとはトラさん一人で運転することになりました。

クルーズコントロールという機能を初めて使いましたが、便利ですね。前の車が減速したら車間距離をあけてちゃんと減速するし、前の車がいなくなると設定した速度まで自動でぐんぐんスピードを上げてくれます。

カナダの国境を渡る時、女性オフィサーはとぼけているのかこちらを試しているのか、真顔で変な質問をしてきました。

「どっから来たの?」「いつまでいるの?」「日本へはいつ帰るの?」などと質問してきて、9月28日に日本へ帰りますと答えているのに、「今10月だけど来年に帰るの?」と聞いてきました。

そういえば、昔家族でナイアガラの滝に行く時、ニューヨーク州のエルマイラからレンタカーを借りてカナダの国境を越える時も、日本のパスポートを渡し、「どっから来たの?」といつものように聞かれたと思い、「アトランタから」と答えたところ、後部座席に乗っていた子供が「どこで生まれたの?って聞いてるよ」と指摘してくれました。

あわてて「日本です!」と答え直しましたが、何でそんなこと聞いてくるのか不思議に思いましたが、オフィサーはいろいろ変化球を投げて反応を見ているのでしょう。

国境を越えカナダに入ると標識がマイル表示からキロメートル表示に変わります。アメリカだけが距離にしても重量にしても単位でわがままを通している気がします。

カナダに入ったとたんに、森林からトウモロコシ畑などの農業地帯になり、視界が広がって開放的な明るい気分になりました。

これは、カナダでは最南端にあたるこのあたりで農業をするしかないのですが、アメリカではこんな北の寒い地域でわざわざ農業などする必要がないからだそうです。

また、モントリオールに入ると案内板も全てフランス語になります。アメリカに対抗しているのかと思うほどですが、公用語がフランス語になっているそうです。

モントリオールではHYATT PLACE を2部屋予約していましたが、チェックインの時に1部屋に変更してもらいました。キャンセル料金も取られませんでした。

トラさんはそんな交渉する英語力はありませんが、モーくんはさすがです。

もっとも、ホテルのキャンセルポリシーだと宿泊日の2日前までにキャンセルしないと1泊分の宿泊料は取られることになっているので、トラさんは諦めていましたが。

HYATT PLACE の駐車場入口
地下駐車場からホテルへの入口
地上からホテルへの入口

HYATT PLACE は日本では京都の丸太町駅に直結した6階建の低層ビルですが、館内の様子はなんとなく似ています。ただ、モントリオールのHYATT PLACEは30階建の高層ビルなので、こじんまりしたイメージとは違っていました。

30階建のHYATT PLACE
館内の様子

29階の部屋に通されました。モントリオールはオリンピックが1976年に開催されたことくらいしか知りませんでしたが、高層ビルもたくさん立ち並ぶ近代的な街だということを知りました。

29階からの眺望

ちょうど標高233mのモン・ロワイヤル (王の山という意味) に太陽が沈む時でした。山の上には十字架がありました。

モン・ロワイヤルに沈む夕陽

日没後、街に出かけましたが、賑わっています。石畳の通路に店外席とそこら中から聴こえてくるフランス語を耳にすると、フランスにいるような錯覚に陥ります。

モントリオールのダウンタウン

トラさん達が夕食に入ったのは中華街にある蘭州拉麺のお店でした。人気店らしく並ばないと入れません。

行列ができています

20分くらい待ってお店の中に入れました。注文したのは看板料理の蘭州牛肉拉麺です。麺の太さや辛さも選べます。

上段太麺ノーマル、下段太麺ホット 

モーくんは旨い旨いと食べていましたが、トラさんはその旨いの感じがわかりませんでした。

蘭州は中国の北西部にあります。

モントリオールもダウンタウンには浮浪者もいますが、夜でも比較的安全な街だなと思いました。

ホテルに戻ると部屋から見る夜景も素晴らしいものがありました。

29階からの夜景

ダートマスカレッジ散策

2023年9月21日(木)

今日はダートマスカレッジ内を散策しました。

まずは今年の5月に来てお気に入りとなったキャンディーショップのアイスクリームを食べます。メープルキャラメルがお勧め。

Red Kite Candy

ダートマスカレッジのシンボル、時計台前の芝生ではイベントの準備が行われています。

芝生ではイベントの準備

シンボルの時計台は1928年に完成したようです。昭和3年ですね。

時計台のあるBacker Tower

歴史的建造物といえそうな建物があちらこちらにあります。

Rollins Chapel 1885年築
Wilson Hall 1885年築

Wilson Hall の横にはHOOD 美術館があり、無料なので入ってみました。

HOOD 美術館

入口入ってすぐに北斎の絵をモチーフにしたような巨大な作品があります。

北斎の絵をモチーフにした絵

メソポタミア地方のアッシリア帝国のアシュル・ナツィルパル 2 世(紀元前883年~紀元前859年)の宮殿から出土した 6 つのアッシリアの石のレリーフもあります。

アッシリア帝国の作品

この美術館は1772年から展示されているそうです。アメリカ建国(1776年)より古いのですね。

夕方はコネチカット川を渡ってお隣のバーモント州へ移動しました。

バーモント州とニューハンプシャー州の境

州が変わるとセールスタックスの税率も違います。ニューハンプシャー州はゼロ、バーモント州は7%です。食料品はどちらも2%で同じです。

ハロウィンショップへ行こうとしましたが、まだ開店準備中でした。

ハロウィンショップ

同じモール内にハンバーガーショップのファイブガイズを見つけたので行きました。IN-N-OUTバーガーと比較されていたので行きたくなりました。

FIVE GUYSのハンバーガー

ピーナッツは無料で取り放題です。昔、アメリカに住んでいた時も何度か行きましたが、システムをすっかり忘れていました。

食後はイベントがあるとのことで近くの公園に行きました。

何のイベントがあるにかと思えば、モーくんが演劇のオーディションを受けるとか。

地元の人達に混じって即興で演技をしていました。

オーディションの様子

小さい頃から英語を使うバックボーンがなければできないような難題もありました。

オーディションの後、何を聞かれているのか理解できたのか?と尋ねると、全ては理解できているわけではないとか。

トラさんはトッピングが無料なのを知らず、ハンバーグだけをはさんでしまいました。レタスなどもはさめばIN-N-OUTバーガーとの比較もできたのですが。

なぜオーディションを受けようかと思ったかというと、普段テレワークで仕事をしていると他人とリアルに接することがないので、そのような機会を作りたいとのこと。

テレワークばかりだとそのようなこともあるのですね。

ダートマス大学周辺観光

2023年5月2日(火)

昨夜からモーくん達の家に泊めてもらっています。朝ごはんは外に食べに行くことになりました。

DINERという1952年開業の典型的なアメリカンスタイルのレストランです。平日の朝から客足も途絶えず回転し、ほぼ満席状態が続いています。老いも若きもいるのが不思議です。

カウンター席 お客さん入れ替わりの瞬間
シニアの後は若者が座ります
エルビス・プレスリーのフィギュア
トラさんの朝食
ランチョンシート

この繁盛しているお店も近々に閉鎖することが決まっているようです。オーナーの高齢化だと思われます。後継者はいないのでしょうか。

朝食後はメープルシロップのお店に行きます。ここもオーナーが趣味でやっているので、営業時間が午前中だけといった具合です。

Macs Maple

その後はモーくん達が以前住んでいたおうちを見て、近くのWhite River Junction 駅に来ました。ちょうど列車が到着するタイミングでした。

AMTRAKの列車
蒸気機関車の展示

その後、WOODSTOCK という街を訪問します。1802年から街がで来はじめ、その頃の建物も残っています。

HISTORIC CENTER
HISTORIC CENTERの案内板

公共の図書館に入ってみると、内装も立派で村上春樹の英語版の本も並んでいました。さすが世界のHARUKI MURAKAMI です。

公共の図書館
図書館の建物
素晴らしい内装
村上春樹の英語版

1790年開業のベーキング専門店にも行きました。

ベーキング専門店のガーデン
KING ARTHUR
サンドイッチ類
レジコーナー

WEST LEBANON に戻り、可愛いらしいアイスクリームショップへも寄ります。

外観もキュート💕
Red Kite Candy
店内のアイスクリームコーナー
お店のグッズ
店内のキャンディーコーナー
激ウマ!!

その後、ダートマス大学の構内を見学することになりました。古い立派なホールや図書館など、学生達は様々なところで自由に勉強していました。アカデミックですね。

ホール
図書館

また、COLLEGE HISTORY ROOM というのがありました。ダートマス大学は英語表記ではDARTMOUTH COLLEGEです。大学院がいくつもあるのでUNIVERSITY になぜ変えないのかと思いますが、ニューハンプシャー州政府との間で一悶着あったようです。学部は4年制のリベラルアーツカレッジのため、誇りを持ってCOLLEGE を貫いているそうです。

COLLEGE HISTORY ROOM

図書館や研究室など、広大なキャンパスに1769年の開校当時からの建物や最近建設されたものなど、どこからそんなに資金が出てくるのだろうかと疑問に思います。

古い建物を新しい建物でつなぎます
温室

アイビーリーグの大学・大学院は私立のため、資金は学費と卒業生からの潤沢な寄付金から成り立っているようです。

特定のファンドを設定して資金運用もしているとか。アメリカの場合は平均的なインデックスファンドに一定額を機械的に積み立て投資をして複利で運用すれば長期間であればあるほど雪だるま式に増えるといいますからね。

例えば100年間毎月$100積み立てて平均的な米国株の値上がり率6%の複利で運用するだけで、約$8Mになります。わかり易く日本円だと毎月1万円を積み立て6%複利で回せば100年間で約8億円になります。

歴史がある学校は資金が豊富なはずですね。

モー君達が住んでいるサークル(サブディビジョン)は大学関係者や大学院生の家族持ちが多いとのことです。アメリカでは働き出し結婚もして子供もできてから大学院生になる人も多いようです。

サークル内の子供向け遊具

トラさん達が夕方散歩していると、Tuck School of Business とペイントされたミニバスがサークルに入ってきて数人が降りました。

ダートマス大学ビジネススクールは世界最古のビジネススクールとして1900年に設立されました。フルタイムのMBAコースしかなく、それだけにダートマス大学の中でも別格で専用の通学バスがあるのですね。

夕食は近くのタイレストランに行きました。トラさんはマンゴーカレーを頂き、デザートはシェアしました。

New Thailand
マンゴーカレー
揚げアイスクリーム
お米のデザート

このお店は地元のお客さんも多いのですが、アジア人の学生のようなお客さんも結構いました。全員がマンダリン(北京語)を喋っていました。

イェール大学でも中国人学生らしき人が結構いました。

祖国に帰る人なのか帰らない人なのかはわかりませんが、アメリカで教育を受けることができるのは本当に素晴らしいことだと思います。

アイビーリーグの大学と日本の大学と比較すると月とスッポンですね。世界の大学ランキングは様々な媒体から出ていますが、タイムズ誌版では東大がせいぜい39位くらいですから、優秀な日本の若者は日本の中でくすぶっておらず、もっと海外の大学を目指して日本人パワーで席巻して欲しいものです。