2021年11月7日(日)
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)設計の建築作品を訪問する機会がありました。
国の重要文化財にも指定されているこの建築作品は、兵庫県芦屋市にあり、ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)として一般公開もされています。入館料:一般500円、シニア(65歳以上) 400円、小中高校生200円。開館日:水・土・日・祝日10:00~16:00。
トラさんは昔から建築物を見て歩く趣味がありました。今度生まれ変わったら建築家になりたいと考えています。(笑)
ライトの建築物はアメリカのペンシルベニア州にある「落水荘(フォーリング・ウォーター)」やニューヨーク5番街にある「グッゲンハイム美術館」が有名です。グッゲンハイム美術館は世界文化遺産にも登録されています。
落水荘
グッゲンハイム美術館
ライトは浮世絵が好きで日本にも度々来ていたようです。そのご縁でしょうか、旧帝国ホテルの設計をすることになり、そのタイミングに灘の酒「櫻正宗」の山邑家の別邸も設計したようです。それが現在のヨドコウ迎賓館です。
大谷石で造られた建物は加工がしやすいためか、装飾がいたるところに施されながらも、全く華美ではありません。
山の斜面に建っているので家の中も階段が結構あります。また、テラスから大阪湾が見渡せますが、絶景です。
テラスから大阪湾を望む
室内装飾
山の斜面に建つ
1947年から淀川製鋼所の所有物になり、社長邸や独身寮などとして使われていたそうです。
淀川製鋼所が経営不振に陥った時に、宇田耕一氏という方が社長として就任していますが、それが1937年からとなっています。その後1939年からは中国に出征しているので、淀川製鋼所にいたのは1937年から2年程だと思われます。
宇田耕一氏はこのライト建築の邸宅に住んでいたらしいのです。宇田耕一氏のお嬢様が住んでいたことがあると、そのまたお嬢様から聞いたことがあります。お孫さんですね。
宇田耕一氏は戦後一時期公職追放されましたが、政界に復帰し、1956年からは経済企画庁長官兼科学技術庁長官として入閣します。しかし1957年12月に53歳で逝去されました。
一方、F.L.ライトは91歳まで生きています。芸術家は長生きですね。好きなことをしているからでしょうか…
好きなことをしていこう!とトラさんも思いました。
この建築作品は、世界文化遺産の追加構成物の候補にもなっているようです。現存するライト建築作品を体感できますので、皆さんにもお勧めします。
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愛知県犬山市にある明治村にもライトの建築作品を復元した「帝国ホテル中央玄関」があります。
明治村のHPより
玄関内部
トラさんは久しく行っていませんが、かつては村民登録(年間パスポート購入) したことがあり、その登録住所はこのライト設計の帝国ホテル中央玄関にしたことを思い出しました。
明治村にもまたゆっくり訪問したいものですね。
https://www.meijimura.com/