ブラックフライデー

2021年11月25日(木)

ブラックフライデーが日本でも一般的になってきました。

トラさんが初めてこの名前を聞いたのは2008年のThanksgiving Day(11月第4木曜日)の時です。今からちょうど13年前の今日ですね。

当時アメリカへ赴任して3ヶ月が経とうとした時です。Thanksgiving Dayで現地スタッフは盛り上がっていました。七面鳥のお裾分けを頂いたような記憶もあります。

その時、日本人スタッフから今日の深夜0時を過ぎると「BLACK FRIDAY」が始まるぞ、と教えてもらいました。

その時、トラさんが想像したのは、真夜中に真っ暗な中でお店がオープンするのを待つ人達でした。

現地の人達はアウトレットモールへ行くのが定番のようでした。後日、誰それがどこどこのお店の一番前に並んでいた、とか誰それが袋を一杯かかえていた、とか噂になっていました。

トラさんが帰宅して家族にその話しをすると、誰もBLACK FRIDAYのことは知りませんでした。

息子のモーくん(当時日本では小学5年生でしたが、現地校のミドルスクールに入ったばかり)が、任天堂のゲーム機(DS?)が欲しいとかで、近所のWALMARTへ行くことにしました。

こんな時間に本当にお店を開けるのか?と半信半疑ながら、夜中の24時前に到着するように、WALMARTへ行きました。

すると車が結構停まっており、お店の前にも行列ができています。なるほどこれがBLACK FRIDAY かと納得した覚えがあります。

深夜0時にお店がオープンし、行列の人達が殺気立ってお店になだれ混んで行きます。我々家族は離ればなれにならないように必死です。

モーくんはお目当ての品をゲットしたようです。レジがまた超激混み。現地人はカートに溢れんばかりの商品を買うので余計に時間がかかります。

さらに、カート一杯に買ったお客さんで、クレジットカードで決済しようとしたら限度額を超えているので買えない、という人もいました。他のお客さんの失笑を買っていました。

本場のBLACK FRIDAYはまるで戦場のような感じでした。

翌日以降、テレビのニュースではBLACK FRIDAYの成果を発表し、今年のクリスマス商戦のことを占っていました。

この時、BLACK FRIDAYの真の意味が、このタイミングからクリスマスにかけて小売業が黒字に転換することだと知りました。

2008年はリーマンショックが起きた年で、レイオフなど普通にあったようですが、アメリカ人に悲壮感は全くありませんでした。

日経新聞が1日遅れで届きましたが、紙面を見ると日本の方が悲惨な感じでした。震源地のアメリカは陽気な人達が多く、「レイオフされちゃったよ~、ワッハッハ」と言いつつ、射撃場やディアハンター(鹿狩り)に行ってました。

つくづくアメリカは豊かな国だなぁ…と思いました。

翌年以降のBLACK FRIDAYには我々もアウトレットモールに行ったりしたものです。円高が進み、ブランド品が日本の半額以下だったのを覚えています。

今でも真夜中に並んでいるのでしょうかねぇ。BLACK FRIDAYと聞くと、アメリカで真夜中に並んだことが思い出されます。