ジャングルクルーズでトレッキングをした後はイルンティフタデムラに戻ります。集落内にビーチ(星立海岸)もあるので行ってみることにします。

途中、集落内の道端で亀の親子を見つけます。天然記念物のヤエヤマセマルハコガメのようです。

ビーチでは太陽が少しだけお顔をのぞかせました。

イルンティフタデムラの管理棟にホタル観賞ツアーの案内があったのを思い出し、15時に管理棟がオープンしてから聞きに行きました。
クマノミ自然学校がホタル観賞ツアーを開催しており、当日の参加でも可能なことが確認できました。
イルンティフタデムラの紹介券があるとひとり1,000円引きになり、3,000円が2,000円になるとのことです。ツアーでは長靴を履くので足のサイズも申告しました。
クマノミ自然学校のガイドさんが、19時に我々が泊まっているバンガローにお迎えに来てくれることになりました。
19時前にバンガローの外に出て待っていると、お迎えのバンが来ました。ガイドさんが西表島のことなどを解説してくれました。
そのガイドさんによると、かつて西表島には悪霊がいたので、多数の入植者が来て集落を作ったけれども、ことごとく壊滅してしまったとのことです。
もとからあった干(星)立地区と祖納(そない)地区のみが残り他は全滅したそうです。
そんな話しを聞かされるとゾゾ~としてきます。恐らくガイドさんは我々が泊まっている干立地区は護られていることを伝えたかったのでしょう。
後で調べると、西表島を含む八重山列島では1961年の根絶までマラリアが流行っていたそうです。そのため移住しても病に冒される人達が続出したのでしょう。
蛍を観に行くためには日没前でも暗い道を通って行きます。公園へ行く途中のスペースに車を停め、用意して頂いていた長靴に履き替えます。
車を停めたスペースから少し歩いて移動します。
19時20分頃が日没で、それを過ぎたあたりから蛍が光り始めるそうです。
舗装道路上にはいますが、周りは森で、様々な鳥の鳴き声がします。日没まではセミも鳴いていました。
結構長い時間が経ったように感じましたが、蛍が光りながら飛んでいるのが見えてきました。
ヤエヤマヒメボタルが雄のみ点滅させながら飛びます。光りながら飛ぶのは、雌に対する求愛行動らしいです。またキイロスジボタルは雄雌共に飛びますが、点滅はしないそうです。
地面にも光っているのが見られ、サキシママドボタルの幼虫だそうです。このホタルは一年中いるそうです。

これらの他にヤエヤママドボタルの幼虫はかなり強く光るそうですが、この日はそれらしき幼虫は見当たりませんでした。
一番の見頃は?と聞くと、3月中旬~下旬だそうです。壁面が光るホタルでびっしり埋め尽くされるそうです。
想像しただけでも神秘的で幻想的なイメージが妄想できます。来年は是非とも観に来たいものです。

ガイドさん曰く、イルンティフタデムラのあたりでもサキシママドボタルの幼虫は観れるはずとのことでした。
車でバンガローまで送って頂き、芝生のあたりをよ~く観てみると、サキシママドボタルの幼虫が光っていました。一度観ると目が慣れてくるので、よくわかります。
後日、小浜島の「はいむるぶし」に宿泊した時、案内をしてくれた女性スタッフは小浜島でホタルを観たことがないとおっしゃっていましたが、トラさん達が宿泊した部屋の外の芝生にはサキシママドボタルの幼虫が光っているのがわかりました。
いつかどこでも良いので、感動で心が揺さぶられる程の「瞬くホタルの乱舞」を観てみたいものです。
そういえば、トラさん達がジョージア州のCobb County に住んでいた頃、毎年6月~7月頃のある限定された期間だけホタルが舞っていることがありました。
ほんの1~2週間程だけですが、森の中の道路を通る時も家の庭にも、たくさんのホタルが瞬きながら飛んでおり、実に幻想的な光景でした。
あれは繁殖シーズンだったわけですね。水の無い所で、初めて見た時は木の上の方で微かに光って見えたので、星に見間違えた程です。
数日経つと瞬きが増えてきて地表近くでも観られるようになり、ホタルであることがわかりました。あの光景はまた観てみたいですね。
西表島編から小浜島編に続きます。