2日目の朝、The BREAKFAST HOTELというくらいなので朝食付きかも?と期待しましたが、どうも別料金のようでした。
8:30発西表島大原港行きの船に乗ります。西表島には大原港と上原港と2つの港があります。トラさん達が宿泊するホテルは上原港からの方が近いのですが、そちらの航路は天候によっては欠航する可能性があるらしいので、リスク回避で大原港行きにしました。
揺れもあまりなく、乗船時間は40分ほどでした。
西表島ではレンタカーがあった方が良いと思い、事前に楽天トラベルで西表大原港近くのレンタカーを予約しました。3日間借りてレンタカー代は13,500円。
西表大原港に船が到着すると各レンタカー会社やホテル、ツアーの看板を持った人が並んでいます。
トラさんが予約したのはWINGレンタカーでしたが、前日に確認の電話を入れる必要があったらしく(メールにもその旨記載されていた)、お迎えの車だと定員オーバー。他のお客さんの出発手続きを済ませてから再度お迎えに来てもらいました。
無事レンタカーを借りて島の外周路を周ります。西表島は一周することができず、4分の3周くらいで行き止まりになるようです。

外周路(沖縄県道215号 白浜南風見線 しらはまはえみせん)を走っていると、由布島(ゆぶじま)の看板が見えて来ました。水牛車でのんびり渡ることができます。今はチケット売場も閉まっており、どのようにして乗るのかを調べてから改めて来ることにします。
もうしばらく走っていると、イリオモテヤマネコの像が見えました。

そこから山の方を見ると水量豊富な滝が見えました。後から知りましたが、落差55mで沖縄県一の落差を誇るピナイサーラの滝です。近くからだと迫力ありそうです。滝の上に登るトレッキングツアーもあるようです。

さらに走ると上原港に着きました。ランチが食べられそうな所を探します。「星砂の浜」にありそうなので行ってみると休業でした。
再度、上原港方面に戻る途中に「パーラー美々」というレストランがあり、そこでお昼にすることにしました。トラさんは「カレーライス」(750円)を、カウちゃんは「三枚肉そば」(600円)を頂きました。


どちらも美味しかったのですが、ここはマンゴージュースで有名なお店のようです。親戚がマンゴー農園をやっているので新鮮なマンゴーが廉価で入手できるのでしょう。
トラさん達が食事をしている時にお店に電話がかかってきて、12名のお客さんの予約打診でした。トラさん達は団体さんが来る前に退散しました。
食後は星砂の浜へ行き、トラさんの念願の星砂探しです。今から約40年前、トラさんが大学生の頃に行った与論島(鹿児島県)の「百合ヶ浜」で星砂を初めて見つけた時は感動しました。
星砂とは有孔虫の死骸と言われています。Wikipediaの解説は以下の通り。
星の砂(ほしのすな、英語: star sand)は、星の形の粒子からなる砂状の海洋性堆積物、あるいはその成因となった生物である。星砂(ほしずな)とも呼ばれる。砂と名前が付いてはいるが、星の砂は死んだ有孔虫の殻であり、岩石の風化に由来する通常の砂とは異なる。~Wikipediaより~
西表島の星砂の浜で探し始めると、あるわあるわ… 時期と場所にもよるかも知れませんが、2~3割くらいが星砂のような感覚です。


この記事を書くために調べてわかったことですが、星砂には和名で「ホシズナ」と呼ばれているものと「タイヨウノスナ」と呼ばれているものがあり、種類が違うようです。
星砂は、「バキュロジプシナ」という種類で、太陽の砂は「カルカリナ」という種類のようです。

竹富島にも「カイジ浜」別名「星砂浜」とも呼ばれているビーチがあり、こちらでは太陽の砂の方が主体のようです。後日竹富島の星砂浜で星砂を探しましたが、西表島の星砂海岸の方が星の砂は断然多いと思いました。これは太陽の砂はトラさんの眼中になかったからかも知れません。


そういえば、西表島も八重山郡竹富町になります。最初は混乱しますが、西表島・小浜島・竹富島など八重山諸島は竹富町になります。西表島の星砂の浜も竹富島の星砂浜も住所は八重山郡竹富町と表示されます。
なんで小さな竹富島の名前が町名になるのか不思議でしたが、1500年代に竹富島出身の西糖(にしとう)がその功績により要職に就いた時、竹富島に蔵元(行政府)を置いて八重山を統治したことからくるようです。
このあたりのことは竹富島の港の近くにある「竹富島ゆがふ館」(入場無料)で展示紹介されています。WEBでもかなり詳しいことが載っていますが、訪問して初めてそれらの文章が頭に入ってきます。
竹富島に流れる独特の「島時間」は、八重山を統治していたという余裕のような雰囲気からくるのかも知れません。
さて、お昼も食べて星の砂も見つけて満足し、本日から2泊する宿「イルンティ・フタデムラ」に向かいます。星砂海岸からは車で10分ちょっとの距離です。
イルンティフタデムラとは「西表・干立村」の意味(地元方言での発音)、干立村公民館が管理している宿泊施設です。道路標識は干立集落と表記されていたり、星立集落と表記されていたり両方ありました。
星立集落の中にいくつかのバンガローが建っており、受付のある管理棟を探すのにグルグルしました。15時前に着きましたが、15時からしかオープンしないので少し時間を潰しました。
受付で説明を受け、毎日2回体温を測って記入する用紙と非接触型体温計を渡されました。コロナ禍の時だけだと思いますが…
どのバンガローも2棟ずつ建っていますが、トラさん達が宿泊する時はお隣はいませんでした。また、外観はWEBで見る写真よりもだいぶ年季が入っているように思えました。
イルンティフタデムラはHotels.comで予約し、素泊まり2泊で37,803円をクレカで事前決済しました。


中はキレイなままです。キッチン、洗面所、トイレ(シャワー機能なし)、湯船なしシャワー、洗濯機が備わっていました。エアコンもありましたが、冷房としては使わず洗濯物を乾かすドライとして使いました。


トラさんが好きなハンモックもあり、室内にセットして寝ることができました。

西表島にはコンビニはありません。食品も日用雑貨品も売っている小さなスーパーがあるだけです。トラさん達は「スーパー八重」と「星砂スーパー」で買い物をしました。スーパー八重はクレジットカードも使えましたが、星砂スーパーは現金のみでした。
キッチンがあるので自炊もできますが、トラさん達は夕食は「レストラン白浜」へ行きました。星立方面から白浜方面へ抜ける西表トンネルを出てすぐの所にあります。
トラさんは「豆腐ちゃんぷる定食」(800円)、カウちゃんは「ふーちゃんぷる定食」(800円)を注文しました。

年配の女性2人が注文を受けてから野菜を切って調理していたので、時間はかりますが、野菜をかんでも歯ごたえがあり、新鮮さが伝わってきました。

途中、東経123度45分6.789秒の子午線モニュメントがありました。パワースポットとして紹介されても良さそうですね。

イルンティフタデムラの近くには森があるので夜は様々な生物の鳴き声が聞こえてきました。今までに聴いたことのないような叫び声もあります。ジャングルの中にいることが実感できます。
亜熱帯気候で日中は25℃くらいまで上がるのに、夜は涼しいというより寒いくらいでした。ログハウスだからなのか、近くに森があるからなのか、不気味な生物の鳴き声を聴くからなのか…
3日目に続きます。