2021年11月2日(火)
ここ2~3日、トラさんの住む街でキンモクセイの花の香りが街中に漂っています。10月初め頃にも花を咲かせ、香りも漂い始めましたが、1週間も経たずに終わってしまいました。
いつもは2週間以上は確実に香りを放っていましたから、今年はさみしいネって言ってました。

11月になってから咲くのは珍しいと思います。いつもは9月末頃から10月中旬頃までです。
昔、10月10日が祝日で「体育の日」だった頃、トラさんは毎年、中小企業診断士の2次試験を受験するのが恒例行事でした。娘の幼稚園の運動会にも参加せず、試験を受けていました。
9月末頃にキンモクセイの香りがし始めると、そろそろ中小企業診断士2次試験だ~と緊張感が走っていたのを思い出します。
今年の2次試験は今度の日曜日だそうです。キンモクセイの香りに囲まれながらのラストスパートですね。
トラさんは結局、11回も2次試験を受けました。そうなんです、10回も不合格になり、11回目にようやく合格したのです。
もう15年も前の話しですが…
2次試験を受け始めたのは25年以上も前からということですね。
そういえば、中小企業診断士試験を受験しようと考え始めたのが、30歳になった時でした。このまま平々凡々と会社員生活を送っていていいのだろうか?と自問自答していました。
当時仕事上で図面が回ってきて読む力が必要だったり、製造業の専門知識などを理解する力も必要だったので、中小企業診断士の鉱工業コースの勉強が業務にも役立ちました。
しかし、1次試験の「鉱工業に関する基礎知識」という科目が非常に難しく、2回受験しましたが、2回共不合格でした。
会社では販売会社へ出向になり、中小企業診断士試験も鉱工業コースから商業コースへ転向しました。
商業コースの方は商品の陳列方法などもテーマになり、日常生活でも接する機会が多かったので、結構楽しく勉強することができました。
商業コースに転向してから最初の1次試験で合格することができました。当時は1次試験に合格すると半永久的に2次試験を受ける権利が与えられました。
トラさんのように転勤が多いと、ある年は受験機関に通って勉強し、ある年は全く勉強もしない、という感じでした。それでも毎年秋になる頃に2次試験の受験申込書が送られて来るので、毎回受験はしていました。
そうしているうちに受験制度が変更になり、1次試験は7科目を連続する3年以内に合格すれば良いという制度に変更になりました。
旧制度の1次試験合格者は、あと1回だけ好きな時に2次試験を受ける権利を与えられました。
トラさんもさすがにヤバいと思い、新制度の1次試験をもう一度受けたら1回で合格基準をクリアして2次試験の受験資格を得ることができました。
これで1次試験の合格年と翌年の2次試験は受験することができます。さらに旧制度での2次試験受験資格があるので、あと3回まで2次試験を受ける資格を得ることができました。
ここから3度目の正直で2次試験も合格することができました。2次試験受験のラストチャンスの時にTACの直前講習会に参加し、2次試験の記述問題でも絶対的な解答はある、と教わり、それがすっと腹落ちしました。
我々旧制度で受験した時の2次試験は論述問題が多く、ひたすら鉛筆やシャーペンで文字を書いていました。1科目1,000文字程度書き、それが4科目あるので、試験終了の頃は手がつりそうでした。
その頃は他の受験者と差別化した解答を書くために、オリジナル性を持たせた解答を書くことが推奨されていました。少なくともトラさんはそう思い込んでいました。
新制度では絶対的な解答があるので、出題者は与件文に解答に使って欲しいキーワードを散りばめており、それらをうまく拾って解答する必要があります。
このことに気づいたトラさんは、11回目の挑戦で合格することができました。
キンモクセイの花の香りから中小企業診断士受験の思い出話しになってしまいました。
