2021年4月2日(金)
タイトルの「FOP修行」って何?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
トラさんも最近まではそうでした。「FOP」って何? 状態です。少なくとも昨年終盤までは。
FOPとはFLY ON POINTの略で、JAL(日本航空)のフライト搭乗した時にもらえるポイントのことです。正確にはJALだけではなく、JALが所属するワンワールドグループの航空会社のフライトも含みます。
マイルのことではないの?と疑問が湧きますが、マイルは飛行機に搭乗しなくても獲得できますが、FOPだけは飛行機に搭乗しなければ獲得できません。
FOPは区間基本マイル(路線毎に決まっている)をベースに、運賃種別(スーパー先得・得便割引などや普通席・クラスJ・ファーストクラスなど)の積算率、路線倍率(日本国内2倍、アジア・オセアニア1.5倍など)、に搭乗ポイント(最大400ポイント)が加算されて算出されます。
ちなみに、JALではFOPですが、ANA(全日空)ではPP(Premium Point)が同義語です。
このFOPないしはPPを1暦年(1月~12月)の内にどれだけ獲得したかにより、翌年度(4月~3月)のそれぞれの航空会社の会員ステイタスが決まります。
3万ポイント以上獲得すると上級会員になれ、様々なサービスやベネフィットを得ることができます。JALはクリスタル会員、ANAはブロンズ会員となります。
次のマイルストーンが5万ポイント。JALはサファイア会員、ANAはプラチナ会員となります。
この5万ポイントが1つの関門となります。これを達成するとJALではJGC(JAL GROBAL CLUB)会員へ加入することができます。ANAの場合はSFC(SUPER FLYERS CARD)会員へ加入可能となります。
このJGCとSFCは世界の航空会社の中でも珍しい、日本独特の制度が採用されています。
というのも、JGCとSFCに加入するにはクレジットカードを作る必要がありますが、その年会費(税込11,000円~多種有)を払い続ける限りJGCとSFCの会員を継続することができます。
毎年5万ポイントを獲得する必要はないのです。ただし、3万ポイントだとJGCクリスタルになり、仮に搭乗しなくてもJGC(平)会員は維持できます。
このJGC(平)会員はワンワールドサファイアでもあり、ワンワールドグループの航空会社では上級会員として待遇されるのです。
ANAの場合は、SFCプラチナは、スターアライアンスグループの上級会員であるゴールドステイタスになることができます。
そのため、このJGCやSFCになるために、ある年頑張ってたくさんのフライトに乗り、ポイントを稼ぐことをJGC修行とかSFC修行と呼びます。
さらに、JALの場合はJGC会員になって8万ポイントを達成するとJGCプレミアム会員になることができます。
ただし、このステイタスを維持するには毎年8万ポイントをゲットし続ける必要があります。
ANAの場合はこの8万ポイントのマイルストーンはないようです。
その次のマイルストーンが10万ポイント。JALとANA共にダイヤモンド会員となります。
JGCプレミアやJGCダイヤモンドになると異次元のサービスやベネフィットを得ることができるそうです。使えるラウンジも別世界らしいです。
トラさんとカウちゃんはJALのFOPを獲得するために、これからFOP修行を開始します。
定年後の旅行をゆったりと満喫するために、JGC会員になれる5万ポイントの獲得を目指します。
ということで、まずは海のきれいな宮古島滞在!
といいたいところですが、日帰りにしました。というのも、行きたいと思ったホテルの宿泊費がバカ高かったのと、FOPを稼ぎたいと思ったからです。
セントレアを15:25発のJTA(日本トランスオーシャン航空)に乗るべく、14:00頃には荷物検査を通過しました。
ラウンジで飲食しようと探しましたが、我々が入れるラウンジは荷物検査の外でした。
検査場の担当者に相談すると、平日ですいていたからか、再度荷物検査をすることになるが、それでも良ければ、と出してくれました。
荷物検査の外にはカードラウンジが3つ並んでいました。ゴールドカードで入れるPREMIUM LOUNGE CENTRAIR、トヨタ系のレクサスカードなどで入れるQUALIA LOUNGE、プラチナカードなどで入れるPREMIUM ROUNGE CENTRAIR 2がありました。
我々が入れそうなプレミアムラウンジに行くと、ドリンクとおつまみしかありません。
ドリンクの中にキリンのハートランドビールがあったので、トラさんはご機嫌です。

このハートランドが発売された頃、「ビール職人が作りたくて、作りたくてたまらなかったビールです」というキャッチコピーに魅せられて、緑色の瓶に入ったビールを良く買ったものです。
昭和の時代だったと思いますが、六本木の近くにハートランドというレトロ建築のバーが、建物が壊されるまでの期間限定でオープンしていました。何度か訪問した頃を懐かしく思います。
今のテレビ朝日のある場所だと思います。
JTAに搭乗すると安全のしおりには737-800と表示されていました。3-3席の配列で、JTAのスタンダードの機種のようです。
座席は非常口の所。足元が少し広くなっています。隣の人に席を立ってもらわなくてもトイレに行けるのは良いですね。
宮古空港には予定より早く着き、同じ便でセントレアに帰ります。出発まで約1時間あるので、空港建物から出てみました。
モワ~ッとして、まるで温室に入ったような感じがしました。夕方の18時で気温が27℃もあります。
普段は耳にしない数種類の鳥の鳴き声、南国特有の植物。気温や湿度から来るまったり感が妙に心地良いです。

気持ちよく散策していると、お腹がすいていることを忘れていました。
帰りの便までにレストランに入って食事をする程の時間的余裕はありません。
空港内の土産物屋さんで宮古島オリジナルの「うず巻パン」と「しかくパン」がお手頃価格だったので買いました。搭乗口で待っている間に食べましたが、宮古島でしか買えないと思うと美味しく感じました。
帰り便の座席はクラスJの2列目です。椅子はゆったりしていて座り心地も良いのですが、足元は普通非常口席の方が広いですね。
帰りは予定より少し時間がかかりましたが、セントレア-宮古を1往復した限りでは、初めての体験で新鮮だったこともありますが、結構楽しいと感じました。
2人で行くのと1人で行くのとでも違うと思いますし、羽田-那覇を3往復する人もいると聞きますので、そうなると修行と呼びたくなるのもわかる気がします。
しかし、我々夫婦もこれから当面の間、週末は沖縄や北海道への日帰りフライトが待っています。
その時の状況や心境などもできるだけタイムリーにお伝えしたいと思います。
このブログを読んで、少しでも役に立つと感じる方がいらっしゃれば幸いです。
本日獲得FOPは、トラさんの計算だと往路が普通席で1,868ポイント。運賃は特便割引21で9,840円、FOP単価は5.27円/FOP。復路はクラスJで2,064ポイント。運賃は特便割引21で10,840円、FOP単価は5.25円/FOPとなり、FOP効率ではクラスJに軍配が上がりました。
初フライトボーナスで5,000FOPが付くはずなので、累計8,932FOPとなります。